落語界最大の話題は五街道雲助の人間国宝認定…本人は「『誰がですか?』と聞き返しましたよ」

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 今年、落語界最大の話題は、五街道雲助が重要無形文化財、通称「人間国宝」に認定されたことであろう。東京の落語家では、柳家小さん、柳家小三治に次いで3人目である。

 まずは、その知らせをどのように受けたのかを語ってもらおう。

「皆さん、力士が大関昇進した時みたいに、あたしが紋付き袴で待っているところへ使者が来る光景を想像したようですが、まるで違うんで。6月下旬でしたか。文化庁から電話がありました。なにやら重要無形文化財がどうとかと言う。人間国宝と言われて、『誰がですか?』と聞き返しましたよ(笑)。かなりとんちんかんなやりとりがあって、ようやく自分のことなんだと理解しました」

 まさに青天の霹靂だったようだ。

「戸籍謄本、住民票などの書類を用意してくれと言われても、まだ疑ってました。『支度金を振り込んでくれ』なんていう新手の詐欺かも知れないって。国宝詐欺(笑)。正式発表はひと月後なので、それまでは誰にもしゃべっちゃいけないと、釘を刺されたんで、落語協会にも弟子たちにも内緒にしてました。7月下旬にプレス発表があって、皆さん驚いたみたいです。一番弟子の白酒(桃月庵)なんか、まくらで、『あたしは将来、人間国宝になります』ってシャレで言ってたのが、師匠が本当になっちゃったんで、そのネタ使えなくなったとぼやいてます(笑)」

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