「さよならマエストロ」「春になったら」…“父と娘”ドラマ対決の行方は?今期はおじさん世代がターゲット

公開日: 更新日:

 22日放送の第2話終了時点でのネット上では《木梨の声が不自然に張りすぎなのが気になる》《闘病中の身としては、治療せずに死んでいこうとするのを潔しとする感じに共感できない》などのネガティブな意見もある一方、《初回から早くも涙腺崩壊》《奈緒さんの演技に引き込まれる》と絶賛する声も多い。

 TVerのお気に入り登録数は2つとも60万人超えで、やや「春になったら」がリードしているものの、今のところ「父と娘」ドラマ対決は五分五分といったところか。

 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「最近の傾向ではありますが、今期はあからさまに“おじさん世代”が狙われている」と、こう続ける。

阿部サダヲさんの『不適切にもほどがある!』(TBS=金曜夜10時)と、GP帯ではないですが原田泰造さんの『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(東海テレビ・フジテレビ系=土曜夜11時40分)は、バリバリ昭和的思考のおじさんの話で共通しています。テレビ全盛期に若者時代を過ごし、最近の急激な変化に戸惑いながらも、“ひとくくりに古いとは言われたくない”というような世代がメインターゲットなんでしょうね。これまでの人生や、現在置かれている環境によって受け止め方はさまざまでも、どれか刺さるものはきっとあると思いますよ」

 阿部サダヲの“昭和ゼリフ”にクスリとし、「おっパン」を見てアップデートを意識して、「マエストロ」で《芦田愛菜ちゃん大きくなったな》と思い、「春になったら」で父親の心情に泣く……そういう素直なおじさんにとっては、今期のドラマは豊作かも?

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い