著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

萬屋錦之介さんには“スターの圧と華”が…身長162cmなのに184cmのオール巨人さんより大きく感じた

公開日: 更新日:

 日本を代表する時代劇の、そして銀幕の大スター。直接お話をさせてもらったことはないのですが、駆け出しだった40年近く前にオール阪神巨人さんが番組のロケで京都の東映太秦映画村を取材することになり、阪神・巨人さんの付き人のような立場で「現場見学」をして、間近で錦之介さんにお会いすることができました。

 撮影現場は時代劇でよく登場する奉行所の細かい白い石が敷き詰められた“お白州”の中央にディレクターチェアが用意されていました。多くのスタッフが大門の横にある小さな木戸から出入りをしていましたが、錦之介さんが登場される時は大門が開かれるのだそうです。真偽のほどはわかりませんが、傾きかけていた東映を「柳生一族の陰謀」の大ヒットで蘇らせた功労者として錦之介さんだけが大門から出入りをされているんだとまことしやかに聞かされたことがありましたが、この時に「本当なんだ」と納得したことを覚えています。

 お付きの方を大勢引き連れて我々の元へゆっくりと歩いて来られると、現場にいた映画村の関係者が直立不動で「おはようございます!」と大きな声で挨拶をされ、錦之介さんは「おはよう」と小さく答えるのですが、存在感がすごい。イスに座られスタッフからインタビューの概要を聞かれ「わかった」と一言。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋