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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

映画「パラサイト」の半地下はまだマシ…韓国の貧困層を襲う“雪だるま式”の不幸

公開日: 更新日:

 韓国の美容整形番組「Let美人」は日本の「ビューティー・コロシアム」の韓国版だ。容姿に絶望している整形希望者が大掛かりな整形手術を行い、超美人に生まれ変わる。

 毎回驚かされるのがビフォーアフターの変わりようだが、そこに登場する人の人生もかなり壮絶だ。よりによって、なぜそこまで不幸なんだろう? とこっちが同情するほど劣悪な家庭環境の人が多い。財閥家に生まれていれば、容姿の問題は難なくクリアできるだろうが、貧困層はそうはいかない。「Let美人」に登場するのは雪だるま式に不幸が積み重なっている人が多いように思う。

 韓国映画「ビニールハウス」に登場するヒロインもこの世の不幸を背負ったような女性だ。中年女性のムンジョン(キム・ソヒョン)は夫と離婚し、息子は少年院に収容されている。しかも実の母親は認知症で入院中。たくさんのストレスを抱えているせいか、ムンジョン自身も自傷行為を繰り返す。そんな孤独な彼女が住んでいるのは半地下住宅ではなく、農村地帯にある“ビニールハウス”だ。

 彼女はいつか息子と見晴らしのいいアパートで暮らすため、昼は訪問介護士として働いている。だが、通っている老夫婦の家では認知症を患う妻から容赦ない仕打ちを受け、やがて事件が起きてしまう──。

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