「SASUKE」は五輪正式種目に…バラエティー番組“フォーマット販売”はTV局の救世主となるか

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 TBS系の視聴者参加型スポーツ番組「SASUKE」が、番組史上初となる世界大会「SASUKEワールドカップ2024」(8月21日放送)を開催することになり、話題となっている。

 日本、アメリカ、ドイツ、フランス、オーストラリアの5カ国から選出された35人の精鋭が緑山スタジオに一堂に会し、世界一を決める戦いに挑むという。

「SASUKE」は1997年放送開始。いまや世界165の国と地域で放送され、25カ国以上で現地版が制作されている世界的な人気コンテンツだ。キー局編成関係者が解説する。

「TBSは30年以上前の『風雲!たけし城』から、こうした“フォーマット販売”に力を入れていて、『SASUKE』も、アメリカでは『Ninja Warrior』として制作され人気に火がつきました」

 “フォーマット販売”とは、番組の企画やコンセプトを海外のテレビ局に販売するもの。総務省の「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析」の報告書によれば、2020年度の放送コンテンツの海外販売数は3539本、海外輸出額は約571億円。この数字は年々増加傾向にあり、今後も拡大していく可能性が高いという。その内訳は、「番組放送権」「インターネット配信権」「商品化権」「番組フォーマット・リメーク権」などに分けられるが、テレビ局にとって、“フォーマット販売”はこの上なくオイシイものだという。

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