単館上映から全国へ! 山口馬木也『侍タイムスリッパー』は《第2のカメ止め》の期待大

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 主演の山口は、現代劇よりどちらかというと時代劇でお馴染みのベテラン俳優。NHK大河ドラマは2020年の「麒麟がくる」や、2022年の「鎌倉殿の13人」など4作品に出演している。2003~2010年は故・藤田まことさん(享年76)が主演を務めた時代劇の連ドラ「剣客商売」に秋山大治郎役で出演していた。

「2006年の舞台版『剣客商売』で初めて山口さんを舞台上で拝見しました。凛々しく、こんなにも侍が似合う人がいるのか、と強く印象に残りました。2013年の舞台『十三人の刺客』では、とにかく殺陣が出演者の中でも群を抜いて美しく、山口さんが舞台上に出てくると場が引き締まったことを覚えています。シェイクスピア作品の舞台にも出演されていて、演技力も折り紙つき」と話すのは芸能ライターのエリザベス松本氏だ。

侍タイムスリッパー」の高坂新左衛門は、現代にタイムスリップし、京都の撮影所で「斬られ役」として生きていく覚悟を決める。時代劇出演が多く、殺陣はお手の物の山口にまさにぴったりな役柄だ。

「見せ場は殺陣と演技力だけではありません。山口さん、笑いに持っていくテンポと表情が絶妙で、そちらのセンスもあるんですよ。長く藤田まことさんと共演されていましたから、絶妙な間合いや表情も知らず知らずのうちに身につけられたのかも。奇しくも先日、真田広之さんの『SHOGUN 将軍』の受賞があり、日本の時代劇が見直されている。『侍タイムスリッパー』と『将軍』のパワーで今一度、日本の時代劇が活気づくことを願わずにいられません」(前出のエリザベス松本氏)

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