著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

真田広之の飽くなき執念がハリウッドの壁を切り崩し、「SHOGUN 将軍」にエミー賞18冠をもたらした

公開日: 更新日:

 俳優・真田広之が米国テレビ界の最高峰、エミー賞で作品賞・主演男優賞を含む史上最多の18部門を獲得した。

 野球界では大谷翔平が大リーグの頂点までたどり着いたが、映画界でも真田がハリウッドの高くて厚い壁を切り崩した。

 これまで加藤雅也吉田栄作も挑んだがハリウッドの壁にはね返されてきた「日本人俳優は通用しない」といわれた黒歴史を真田が塗り替えた。

 振り返れば、2003年公開の「ラストサムライ」の出演が真田のターニングポイントだった。この作品でトム・クルーズと共演したのが渡辺謙と真田だったが、大きく取り上げられたのはトムと肩を並べる主役の渡辺だった。真田は2人の陰に隠れるようだった。

「ラスト──」から21年、真田のプロデュース・主演の時代劇は米国からも認められた。成功した要因のひとつが真田の飽くなき執念だったと思う。渡辺は日本の事務所に所属しながらの活動だったが、真田は米国に骨をうずめるがごとく腰を据えた。そして、言葉の壁や体格差に立ち向かい乗り越えた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」