カモシダせぶんさん 5年前に火事で自宅全焼…財産ほとんど失うも気づいた「大事なこと」とは

公開日: 更新日:

カモシダせぶんさん(お笑いコンビ「デンドロビーム」)

 お笑いコンビ「デンドロビーム」のカモシダせぶんさん(36)は、5年前に火事で自宅が全焼した。しかも、火事の原因は10年間でたった44件(東京消防庁管内、2006~15年)しかないという珍しいタイプだったというからやり切れない。火事でほとんどの財産を失ったが、大事なことに気づくきっかけにもなった。

 自宅が火事になってしまったのは19年の12月23日。名古屋に住んでいる友人とクリスマスに会って遊ぼうと高速バスで東京から名古屋へ向かっている時でした。

 もうすぐ名古屋へ着くかなという頃。警察と消防から電話があり、「お宅の火災報知機が作動しているから、ドアをチェーンソーで破って入っていいですか」「急いで戻ってきてください」と言われました。驚いて、新幹線で東京へとんぼ返りしました。

 帰る道中、「ボヤを出しちゃったのかなあ」とツイッター(X)で検索したら、自宅前に消防車が8台も集まっていた。これは大変なことになっちゃってると焦りました。着いてみたら、全焼ですから、呆然(!)でした。

 自宅というのは、土地持ちで裕福な父方の祖父母が孫の僕のために2000万円で買ってくれた2DKのマンション。それが壁は真っ黒にすすけて剥がれ、エアコンや照明、冷蔵庫は溶け、TVは爆発……。PCもダメになっていました。

 他にも、幼い頃からのアルバムや子供の頃から買い集めていた3000冊ほどの本、CDもすべて焼けてしまいました。とくに本は僕にとって宝物。大ファンで全部揃えていた小説家・詠坂雄二先生の本や漫画家・東村アキコ先生のサイン本などがありましたから。かろうじて読めたサインは切り取って、今も大事に持っていますが、本当にショックでした。

 火事の原因を警察や消防の方と調べた結果、僕が身だしなみを整えるために窓際で使っていた拡大鏡が窓から入ってきた太陽光を集め、それが反射して室内のソファを焼いた「収れん火災」が発端だったと判明しました。鏡を窓際に置いたままカーテンを開けっぱなしにして出かけたのがいけなかったんです。

 幸い、隣近所に延焼はありませんでした。祖父母が300万円かけてしっかり防音のリフォームをしてくれていたおかげかもしれませんが、同じマンションの住人の方々には避難をしなければならないなど迷惑をかけてしまいました。

 ニオイも耐えがたいほどひどく、火が消えたといっても、そこで1泊もできる状態ではありませんでした。実家も事情があって帰れなかったので僕はその日から宿なしに。

 心配したお笑いの同期が健康ランドに1泊する費用を出してくれました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束