「洋楽やりたいねん!」の原点とスピリット
前回取り上げた、木崎賢治と加瀬邦彦が伊藤銀次に告げた「沢田研二はGS出身だから、もう一度彼が原点に戻った、スピリットがある、そういうアルバムを作りたいんだ」という言葉は、実は「原点に戻った」「スピリットがある」という点にこそ重きがあった。
すなわち、GSそのものではなく、GSの面々の原点だったスピリット=「ビートルズやストーンズみたいに、洋楽やりたいねん!」という最もプリミティブな思いを再現したアルバムを作りたい──。狙いはそこにあったのだ。
大正解だったと思う。
すでに述べたように、一見60年代洋楽風のサウンドはニューウェーブとのかみ合わせがよかったし、そして何より、「TOKIO」には少々腰が引けていた沢田研二もかなり楽しそうに歌っている。
ここで思う。直接的にGS風でないのなら、「G.S. I LOVE YOU」というタイトルは間違いだったのではないか、と。
いや違う。だって「原点」と「スピリット」をローマ字で書いて頭文字をつなげたら……。




















