フジテレビが2023年6月に中居正広トラブルを知ったのに隠蔽した「別の理由」…ジャニーズ性加害問題との“時系列”

公開日: 更新日:

 フジテレビの幹部社員が元SMAP中居正広(52)の女性トラブルに関与しているのではないかという疑惑を受けての1月17日の記者会見で同社の港浩一社長(72)は、問題を把握した時期について「2023年6月」であると公表した。

 同局元専務で系列局関西テレビの大多亮社長(66)も22日の新年記者会見で、「(トラブル発生から)程なく私に報告が上がり」と明かした。また「非常に重い事案だ」、「ある種の衝撃を受けた」と語り、「社長にあげなければならない」と、自身の判断でフジ港社長に当日中に報告したと語った。

 両者の発言から、同社が約1年半にわたって問題を放置してきたことが判明。フジは中居の冠番組として「まつもtoなかい」と「だれかtoなかい」を23年4月から放送してきたが、なぜ問題を把握した後も放送を続けたのか?

 港社長は「唐突に終了することで憶測が生じることを懸念して、慎重に終了のタイミングを計っておりました。番組については難しい判断がございました」と説明したが……。対応が遅れた理由として囁かれているのが、「2023年6月」の3カ月前に明るみに出た、日本中を揺るがした一大スキャンダル「ジャニーズ性加害問題」だ。

 2023年3月7日、英BBCは「Predator: The Secret Scandal of J-Pop」とのタイトルで、ジャニーズ事務所の社長だったジャニー喜多川氏(2019年没)が行っていた性加害についてのドキュメンタリーをイギリス国内で放送。同番組は3月18日には「BBCワールドニュース」でもイギリス国外向けに放送され、日本国内でも問題の根深さが視聴者に知られることとなった。

 BBCの報道をきっかけとして、同年3月には「週刊文春」が元ジャニーズJr.の男性の性被害について2週にわたって報道。4月12日には元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏(当時26)が日本外国特派員協会で記者会見を行い、自らが受けた被害について公表した。これらの動きを経て徐々にテレビ各局も報道を始めた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「戦隊ヒロイン」ゴジュウユニコーン役の今森茉耶 不倫騒動&未成年飲酒で人気シリーズ終了にミソ

  5. 5

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  1. 6

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  2. 7

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  3. 8

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  4. 9

    NHK大河「べらぼう」に最後まで東洲斎写楽が登場しないナゼ?

  5. 10

    松本人志を口火に永野芽郁にフワちゃん…“やらかし芸能人”続々復活の11月 3人の間で地上波復帰レース勃発の奇観

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性