著者のコラム一覧
高倉文紀女優・男優評論家

札幌市生まれ。女優・男優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がけるほか、雑誌・テレビ番組・ウェブニュースにコメントを提供。次世代俳優の発掘・紹介に力を入れ、大手芸能事務所の新人オーディションで審査員を務めたこともある。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

高石あかりはマルチな適応性を見せる女優 2025年後期NHK朝ドラ「ばけばけ」主演

公開日: 更新日:

 彼女は、日本映画が伝統的な特色として持つウエットな(湿った)叙情性がよく似合う女優だ。その点では小松菜奈・岸井ゆきの・川栄李奈・杉咲花らに通じるものがある。一方で女子高生の殺し屋を演じた「ベイビーわるきゅーれ」のようなポップな役柄にもハマる。そうした女優としてのマルチな適応性から、彼女は多くの人に親しまれる朝ドラのような作品も、コアな層にだけ刺さる朝ドラからは一番遠い距離にある役柄も同じくらいによく似合う。

 朝ドラ主演が決まる以前に高石あかりにインタビューしたことがあるが、洞察力がある知的な人だなと思った。そのときに彼女が語った「演じながら感じたのは、“人間には矛盾が多いな”ということです。そういう矛盾が人間らしくて、深さだと私は思っていますが、演技で矛盾を作り出すのは難しい」(タレントパワーランキングWeb.2023年8月1日配信)ということばが印象に残っている。彼女の出演作品を今まであまり見たことがない人も、この彼女の考え方を聞いただけで、どういうタイプの女優なのかが想像できると思う。

「御上先生」は、多くの人に彼女の魅力を知らせる名刺代わりの序章となった。女優・高石あかりが新章に突入する2025年秋が、本当に待ち遠しい。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一〈48〉73歳で駒沢大学に入学、就活に悩む同級生にした「木彫り名人」の話

  2. 2

    萩本欽一〈47〉気仙沼ちゃんは民宿4軒経営の大女将に 説教してテレビで夫を募集させた甲斐があった

  3. 3

    阿部慎之助にした「今ならパワハラで即クビ」の指導&落合博満から学んだ仰天トレーニング

  4. 4

    モグライダーともしげが埼玉の中高一貫ミッションスクール聖望学園で打ち込んだアメフト《26年夏番外編》

  5. 5

    やっぱりか? 自民・村井国対委員長が高市首相「国会逃避作戦」画策…予算委出席「原則不要」案をリポスト

  1. 6

    萩本欽一〈46〉斉藤清六が泣きながら持ってきた1000万円、追い返そうと思って貯金額を聞いたら驚いた

  2. 7

    郊外に住むという選択肢 「都心から1時間」の狙い目エリア

  3. 8

    植田日銀シルバーウイーク前の「円高誘導」は大失敗…もはや為替介入はできない

  4. 9

    広島4番栗原に敵将・落合監督は「四球でいい」と助言を…

  5. 10

    高市首相の日米首脳会談「蜜月アピール」は突っ込みどころ満載…トランプ大統領は「心ここにあらず」