大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

公開日: 更新日:

 NHK大河ドラマべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は世帯視聴率ひとケタ台と低迷しているが、気丈で悲しい花魁・瀬川を演じる小芝風花が人気で、つい毎回見てしまう。

 そんな「べらぼう」本編より気になったのが、制作現場に密着したドキュメンタリー番組「100カメ」(3月28日放送)のコラボ特番である。吉原の女郎屋や大門、仲ノ町通りを再現した大河史上最大級のセット、副調整室、衣装やかつらの支度場、メークブースなどに100台の小型カメラをセットして、出演者やスタッフら300人超の撮影時の様子を記録した。

 その日は、序盤の見せ場となる小芝の花魁道中の収録。つま先の向きや流し目などを細かく修正しながら、何度もテストを繰り返す。そのたびにスタッフが地面についた下駄の跡を掃き消し、ライトの位置を直す。おっさんの助監督が小芝の代役になってカメラワークを決める。沿道で見物する客や遊女、楼主・番頭や若い衆、食い物屋の小僧らの役者、エキストラらも100人以上いて、「ヨーイ、ハイ」の声とともに一斉に芝居をする。なかなか予定通りに進まず、ベテラン俳優がたった3秒のシーンのために控室で何時間も待たされている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  5. 5

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  1. 6

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  2. 7

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  3. 8

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  4. 9

    Perfumeのっち、大学中退話が地上波TV解禁でファン安堵…「ネタに昇華できてうれしかった」の反応も

  5. 10

    福山雅治の「不適切会合問題」で紅白に地殻変動が? “やらかし”がPerfume「トリor大トリ」誘発の可能性アリ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘