大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

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 ようやく「OK!」の声がかかって、みんながホッとしたのもつかの間、演出ディレクターが小芝の口元のアップを撮りたいと言い出し、「なんで今さら!」と大急ぎで小芝の口紅直しに走るメークチーフ。

 裏では弁当を配ったり、踊りの稽古が行われている。これらすべてを「100カメ」は写していく。

「人も時間もカネも思いっきりかけて、大河ドラマってここまでやるのかとあらためて驚かされましたが、その裏方の仕事も漏らさず記録していく『100カメ』はさらに凄いかもしれない」(テレビ情報誌編集デスク)

「100カメ」が今回の放送のために録画したのは2160時間、SDカードは180枚と膨大だが、オンエアは30分。使われた映像は全体のたった0.03%未満だという。

「100カメ」は2018年から不定期で月1回程度放送され、救急病院、競馬トレセン、街の美容室、福島第1原発などを取り上げてきた。100台のカメラをさまざまなところにセットするだけでも大変だが、その映像をすべてチェックして、使える部分を切り出すのに1カ月かかる。ただ、予算はあまりないようで、100台のカメラは中古品でそろえたという。応援したくなる番組だ。

 (コラムニスト・海原かみな)

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