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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

30代からは知識と哲学が必要に…「先生」の教えを守り東野幸治は信頼のあついMCになれた

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「テレビ番組って営業の方が一生懸命、革靴すり減らしてスポンサー企業に頭下げてお金いただいてるから、タレントごときがガタガタ言うたらあかんで」「ベースはそういうつもりやねん。自分が言われた持ち場の仕事を歯車の一つになって一生懸命やるっていうのを心がけてるのよ」(「耳の穴かっぽじって聞け!」25年1月1日)

 東野にとって、ダウンタウンと明石家さんま、島田紳助が「先生」だった。あるとき、紳助は教えてくれた。20代の芸人は、面白さ100%でいい。だが、30代になると、知識や哲学、聞いた人の身になることのようなものが、20%は必要になる。さらに40代になれば、それが「50:50」にならなければならない。50代ともなれば、逆に「20:80」。面白さよりも言葉の重みが求められるのだ、と。

 ダウンタウンに呼ばれて参加した「ごっつええ感じ」(フジテレビ系)が終わったのは、ちょうど東野が30代に差し掛かったとき。この頃から東野はあえて、ダウンタウンとの仕事を断るようになった。「ダウンタウンさんという天才の下でやってたら二度と俺には冠番組なんてないんだろうな」と思い立ち、「あ、そうか。この世の中にダウンタウンさんがいない“設定”にしよう」(同前)と考えたのだ。

 それは、自身の知識や哲学を深めるための覚悟だったに違いない。そうしてどんなときにも任される信頼のあついMCとなったのだ。

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