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増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。2012年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一ノンフィクション賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。現在、名古屋芸術大学客員教授として文学や漫画理論の講義を担当。

「時代とFUCKした男」加納典明(12)畑さんが「ほうほう、ほうほう」って呼ぶと、林の中から馬が現れるんだ

公開日: 更新日:

同じ原野でも違って見える

加納「うん。そうそう」

増田「道産子なんか体重が何トンもあったり。脚なんかサラブレッドの5倍か10倍くらい太くて、たてがみがライオンみたいにふさふさで凄い迫力があります」

加納「そうなんだよ。道産子なんか放牧しておいて平気な馬だから、王国のなかの林や湿地を自由に歩いたり走ったりしてるわけだ。それで畑さんが『ほうほう、ほうほう。ほうほう』って呼ぶと林のなかから次々に現れる。で、畑さんがジャンバーのポケットに入れてたお菓子なんかをやってた。それを横で見ながら『いいなあ』って思ってた。いいんだよ、その畑さんと道産子たちの関係が」

増田「典明さんが飼ってた4頭は道産子じゃないんですか」

加納「クオーターとか、他の雑種もいたし。いろいろいた。中央競馬のバリバリのサラブレッド、ダービーと皐月賞取ったタニノムーティエ*の弟も来てた。俺は体重があるからあんまりサラは乗っちゃいけないんだ。足やっちゃうから。でも、乗ったこともあって、それはやっぱり別世界だったな」

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