横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ
森下佳子の脚本が視聴者に求めるレベルが高すぎる?
「森下佳子さんの脚本が練りに練られていて、数話前に見たあそこがここにつながっているといったうれしい発見もありますけど、流し見をすると、せっかくの伏線が分からない。視聴者に求めるレベルが高い脚本とも言えます。何でもセリフで説明しようとするサービス過剰の脚本に辟易としているドラマ好きのウケはいいでしょうが、一方でサービス精神が薄すぎるとも言える。倍速視聴するような若者に受け入れられるとは思えませんね」
じっくり視聴が「べらぼう」の大前提というわけだ。
「前回、ふんどし姿で踊った恋川春町役の岡山天音さんしかり、脇役陣も心に染みる演技巧者が揃っています。横浜さんの演技もこなれてきた。合戦シーンのない大河らしくない大河ですが、《初めて大河を見たけどハマった》という声が多いのもうなずけます。完成度が高い新タイプの大河なんですけど、ある程度は歴史的な知識がないと、なぜ“江戸城”のパートがあるのかを理解できない視聴者もいるでしょう。新たな大河ファンを獲得したい、若い世代も取り込みたいというNHKの思惑とはズレが生じている、ジレンマに陥っているように思いますね」(前出の元テレビ誌編集長)
大河を変えていこう、新しくしようという気概は十二分に感じるが、分かる視聴者にだけ分かるというドラマは“皆さまのNHK”にはふさわしくないのか。
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