六角精児さんとギャンブル哲学「醍醐味は『勝ち味』より『負け味』」だと思う

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人は追い詰められてからが勝負。ゼロから何を出せるかが人間の強さ

 人は追い詰められて何も持っていない、用意したものがなくなった状態からが勝負なんです。その時の状態はゼロ。ゼロから何を出せるかが人間の強さ。それを経験できた劇団にいてよかったなと感謝しています。

 NHKのBSで「六角精児の呑み鉄本線・日本旅」という番組もやっています。元々、鉄道に乗って気の向くまま呑みながら旅するのを好きでやっていました。それを聞きつけたスタッフの方が番組にできないかというのがきっかけで始まりました。

 鉄道も目的地に行くのには速い方がいいとされているけど、緩い感じがいいという50代、60代の方もいる。そういう人に支持されているんでしょうね。ずっと同じ速いテンポで生活していると大変なので、息抜きに緩さを求めているということだと思います。40代から下の人はその感覚があまりわからないみたいですけどね。

 (聞き手=峯田淳)

◆「三角でもなく 四角でもなく 六角精児 役者とギャンブル」(ちくま文庫)好評発売中
◆7月14日には第2弾「呑み鉄とギター」(同)発売予定

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