歌手・松原のぶえさん「心配なのは15歳の愛犬のこと。『この子が逝ったらどうしよう』」
松原のぶえさん(歌手/63歳)
デビュー45年、紅白歌合戦に7回出場しているベテラン歌手の松原のぶえさん。「生きるクスリ」になっているのは母親と愛犬だが、今も頭が上がらないのは16年前に腎臓を提供してくれた事務所社長でもある実弟だ。
愛犬は2匹いたのですが、トイプードルの1匹ががんで16歳で亡くなってしまったんです。下の子が今15歳。私は1人暮らしですし、生まれてからずっと飼ってきたので嫌なことがあっても帰れば癒やされ、元気にもなれた存在でした。
だから今の心配は「もしこの子が逝っちゃったらどうしよう」ということ。新しく子犬を飼い始めるにしても、その子が15年以上生きれば、今度は私の方が大丈夫なのかと(笑)。この先は私自身もいつどうなるかわからないですから。
「新しい犬はもう飼えないな」と思うので、ワンちゃんには、もっともっと長生きしてもらわないと。
ワンちゃんも年だからほとんど寝てるだけになっちゃって。おトイレの時だけシートの上で用を足してまた戻ってきては寝ちゃうの繰り返し。「お散歩行く?」と聞いても腰を下ろしたままで行きたがらず、ちょっと外に出たそうな時にベランダで放してもすぐ戻ってきちゃう。まあ、それでもお互い“おばあちゃん同士”で、仲良くやっています(笑)。
もうひとり、大事な存在はもちろん母です。私が仕事を頑張っていると九州で1人暮らしをしている母も喜んでくれる。母は私が出演した番組を見るのが楽しみで、見れば私が元気で頑張っているとわかりますしね。「母を喜ばそう!」と思うことだけでも私は自分を奮い立たせられて元気でいられます。
以前に「東京で一緒に暮らさない?」と誘ったのですが、「今から出ていって友だちがいない東京で暮らすよりは地元にいた方が気持ちも楽。おまえがいつでも戻ってこられるように実家を守っているから」と。
実は最近がんになってしまい、4月に手術をしたばかり。手術はうまくいったのでよかったです。
母の姉とその姉の子供たちがそばにいて、私の代わりに母を見ていてくれていますから、その点ではとても安心。だから私と弟は東京で仕事ができているんですね。
私自身はすごく元気で過ごせています。食事も自炊を増やすようになりました。外食っていろんな調味料を使っていますが、自分で作ると何をどのくらい入れたかがわかるから安心ですし。煮物もよく作りますし、野菜やお肉、お魚をバランスよく作っていますので、偏ることもなく健康的になりました。