最新回の朝ドラ「あんぱん」ウラの見所~のぶと嵩のラブコメから一転、ホラー! 登美子、怖すぎです。なぜ家を知っている…?

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コクハク

第18週「ふたりしてあるく 今がしあわせ」#86

【朝ドラのツボ!】

 お互いの気持ちを確かめ合ったのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)。あれから3か月後、のぶは鉄子(戸田恵子)の選挙運動で高知を訪れる。しかし、嵩と会話できたのはほんの一瞬だった。

 鉄子が再選を果たし、それからしばらくしたある日。八木(妻夫木聡)と話していたのぶの前に嵩が現れる。嵩は新聞社を辞めて上京したのだった。

【こちらもどうぞ】「あんぱん」のぶの“嵩の二倍好き”に見える負けず嫌いっぷり…。ノロケを聞く八木、いい人すぎるよ!

【本日のツボ】

「出たなー、おじゃま虫!」嵩の母・登美子、襲来。
 ※※以下、ネタバレあります※※

 先週、公衆の面前で情熱的な抱擁をし、「嵩の二倍、嵩のことが好きや!」などと、「あんぱん」史上最高の盛り上がりをみせていた2人でしたが、あの後、どうなったのでしょう。そのままお別れするなど、あり得ないのでは、と思ってしまうのは、見ているこちらに邪な心があるからです。

 のぶはともかく(!?)、「たっすいがー」な嵩なので何事もなく、そして、遠距離恋愛に突入という理解で合っていますでしょうか? そうですか。合っていますか。 

 週の始まりで、いきなり「あれから3か月」などと、肝心なところをうやむやにされてしまい、モヤモヤしましたので、念のための確認でした。

 それにしても、よくよく考えると、のぶも嵩もなかなかの恩知らず、です。なので、結果的に、踏み台にされてしまった月刊「くじら」編集部、特に東海林編集長(津田健次郎)への同情は禁じ得ません。

「あの、編集長、お話しがあります」と、意を決して近づいてきた嵩に、「うち辞めて、東京へ行くがか? 駄目や、それは許さへん」とキッパリ。このツンデレパターン、のぶの時と同じでした。

東海林編集長の笑顔ですべて許した

 最初にカマしておいて、あとで優しい言葉を掛ける。嵩が「自分は記者失格だ」云々と取り繕う嵩に、「ほんとうのことを言え。のぶと一緒になるためやろ」と東海林。

「のぶと一緒になるがやったら、仕事よりも大変な使命がある」そんなふうに嵩に詰め寄り、入社試験の面接でのぶも嵩も、「逆転しない正義とは何か?」をみつけたい、という話をしていた云々と。

「お前とのぶは性格も行動力も正反対や、けど根っこのとこは似ちゅうかもしれんな。何年かかっても、何十年かかっても2人でその答えを見つけてみぃ」と言われたということでしたが……。

 そもそも2人の考えが似ているというよりは、嵩の言葉をのぶが丸パクリして喋っていたように記憶していますが。もっとも、東海林編集長の最後の笑顔がイケメン過ぎて、そんなことはもうどうでもよくなりました(笑)。

登美子、怖すぎです。

 のぶの部屋でなぜかすいとんを食する2人。お椀を持つ手が触れて、モジモジする感じはもうラブコメの王道です。

 それが一転、突然の訪問者で、ホラーテイストに。「のぶさん、ご機嫌、おひさしぶりね」と登美子(松嶋菜々子)の登場です。ばいきんまんなら、「出たなー、おじゃま虫」と間違いなくいうところでしょう。

 久々に登場の登美子、容色はまったく衰えず、相変わらずお美しいこと。チラっと嵩のほうを見て微笑んだような。なぜ、のぶの家を知っているのでしょうか。で、嵩がいることも。嵩にGPSをつけていたかのようなこのタイミング。登美子、怖すぎです。

(桧山珠美/TVコラムニスト)

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