ブラインドボックスは新しい消費文化かギャンブルか…「ラブブ」人気で大論争
ブラインド・ボックス・トイというおもちゃが、アメリカを含む世界のZ世代の間で爆発的に大流行しています。買って箱を開けるまでは中に何が入っているかわからないという、日本のガチャにルーツを持つブラインド・ボックスは、消費者のワクワク感を掻き立てる魅力的な商品である反面、「ギャンプル」の一種でもあるとして警戒する声も出ています。
このブラインド・ボックスが注目されたきっかけは、中国発の「ラブブ」という小さなぬいぐるみマスコットです。ブラックピンクのリサがコレクションしていることがSNSで話題となり、今では新シリーズが発売されると同時に売り切れるという、クレイジーなブームとなっています。
人気のアイテムは転売で10〜20倍以上の値がつき、中国でのオークションで初代ラブブのぬいぐるみが2000万円以上で落札されたことも、世界的なニュースになりました。この熱狂ぶりで、発売元のポップマートのCEOは38歳にして推定資産3兆円、中国で10位に入るビリオネアにのしあがったほどです。
ラブブを筆頭に世界で熱い視線を浴びるブラインドボックスは、同時に消費者擁護団体や心理学者から強い批判を浴びています。