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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

ブラインドボックスは新しい消費文化かギャンブルか…「ラブブ」人気で大論争

公開日: 更新日:

 ブラインド・ボックス・トイというおもちゃが、アメリカを含む世界のZ世代の間で爆発的に大流行しています。買って箱を開けるまでは中に何が入っているかわからないという、日本のガチャにルーツを持つブラインド・ボックスは、消費者のワクワク感を掻き立てる魅力的な商品である反面、「ギャンプル」の一種でもあるとして警戒する声も出ています。

 このブラインド・ボックスが注目されたきっかけは、中国発の「ラブブ」という小さなぬいぐるみマスコットです。ブラックピンクのリサがコレクションしていることがSNSで話題となり、今では新シリーズが発売されると同時に売り切れるという、クレイジーなブームとなっています。

 人気のアイテムは転売で10〜20倍以上の値がつき、中国でのオークションで初代ラブブのぬいぐるみが2000万円以上で落札されたことも、世界的なニュースになりました。この熱狂ぶりで、発売元のポップマートのCEOは38歳にして推定資産3兆円、中国で10位に入るビリオネアにのしあがったほどです。



 ラブブを筆頭に世界で熱い視線を浴びるブラインドボックスは、同時に消費者擁護団体や心理学者から強い批判を浴びています。

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