米中がしのぎを削る最先端分野の開発競争…日本はカヤの外か?
参院選は終わり、夏休みシーズンに突入。ボーナスの使い道は旅行のほか、リモートワークや子供の学習のためなどデジタル格差社会に勝ち残るため高機能パソコンもあろう。
米調査会社カナリスによると、中国の2025年第1四半期のパソコン出荷台数は、前年同期比12%増の890万台だった。世界最大の通信ベンダー、中国の華為(ファーウェイ)技術有限公司が5月に独自開発のパソコン基本ソフト「鴻蒙(HarmonyOS)」を搭載したパソコンを発売。年末までに2000超のアプリとの適合が完了する見込みで、「鴻蒙」が中国市場を再編する可能性がある。
日本の24年パソコン市場の出荷台数シェアは、中国レノボの子会社NECレノボ23.6%、同じくレノボ子会社のFCCL(旧富士通グループ)14.1%、台湾の鴻海精密工業のグループ会社Dynabook(旧東芝ブランド)9.8%。いずれ日本でも鴻蒙搭載パソコンは出回るだろう。
さらに、中国が独自に開発した次世代国産汎用プロセッサー「竜芯3C6000」が6月26日、北京市で発表された。このプロセッサーに搭載される「竜架構」は、汎用計算、AI計算、ストレージ、産業制御、ワークステーションなどの計算需要に対応する。「3C6000」の性能は、24年主流製品の水準に相当するとみられている。