(3)紛失してしまう…補聴器の小型化が進んで増加中
近年、補聴器の小型化が進みました。違和感なくつけられるのはいいのですが、一方で、紛失してしまう人が増えました。補聴器は比較的高額ということもあって、買い直さず、結局は耳の聞こえない前の生活に戻ってしまう人が少なからずいます。
紛失しやすくする要因として、主に2つのことが挙げられます。
まずは、人と会う時やテレビを見るときだけつけるなど、一日の間に何度も補聴器をつけたり外したりすること。そのうち外したものをどこに置いたか忘れてしまい、結局はなくしてしまいます。そもそも補聴器は朝起きてから寝るまでの間、一日中つけておく方がよく、それにより耳に入る音が一定し、脳が混乱することがないため聞こえが安定します。
次に、補聴器が耳にしっかりフィットしていないこと。
私が接したお客さまで、補聴器からピーピーとハウリング音がして周りの人に迷惑がかかるから補聴器を外して欲しいと言われ、補聴器を外した生活を送っている間になくしてしまったというケースがありました。