(4)生活スタイルに合ったタイプの補聴器を選んでいない
お店に来られるお客さまの中で、実は以前にも補聴器を購入されたことがあるという方がいらっしゃいます。
そんな方に比較的に多いのが、販売員にすすめられるまま、安価で、機能的に劣った機器を、その場の判断で購入してしまったというケース。購入後は時間をかけて調整が必要であることを知らないまま、使用するうちに音の大きさや音域などに不便不快を感じるようになり、「補聴器は使えない」となってしまいます。
一方、補聴器を長く愛用している方の大半は、購入時点で、補聴器を使う場面を具体的にイメージされています。「よく旅行に行くので、旅先でもなるべく言葉の聞き取りが良い補聴器がいい」「テレビの音が聞き取りやすいものがいい」、または「会合が多いのでそこで聞きたい」「音楽も聴きたい」など、補聴器を使う目的や解決したい困りごとがはっきりしています。
時間をかけて複数の機種を検討し、補聴器選びを負担と思わずむしろ楽しんでいる向きもあると感じられるほど。目標がはっきりしているので、補聴器の調整にも意欲的に取り組み、結果、選んだ後の満足度が高くなるようです。