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スージー鈴木音楽評論家

1966年、大阪府東大阪市生まれ。早大政治経済学部卒業後、博報堂に入社。在職中から音楽評論家として活動し、10冊超の著作を発表。2021年、55歳になったのを機に同社を早期退職。主な著書に「中森明菜の音楽1982-1991」「〈きゅんメロ〉の法則」「サブカルサラリーマンになろう」「大人のブルーハーツ」など。半自伝的小説「弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる」も話題に。日刊ゲンダイの好評連載をまとめた最新刊「沢田研二の音楽を聴く1980-1985」(日刊現代/講談社)が絶賛発売中。最新刊「日本ポップス史 1966-2023: あの音楽家の何がすごかったのか」が11月に発売予定。ラジオDJとしても活躍。

半世紀前トントン拍子のデビューから「新しい戦後」が始まった

公開日: 更新日:

──8月30日、『土曜ショー』(NET・現テレビ朝日)の「マンガ大行進! 赤塚不二夫ショー」でテレビデビュー。インチキ牧師の芸を披露。たまたま放送を見て衝撃を受けた黒柳徹子はすぐに赤塚不二夫に電話。

 今から半世紀前。タモリのテレビデビューは現テレビ朝日、デビューネタは、ファンには名高い「インチキ牧師」ネタだったのですね。

 ちなみに、ここでの黒柳徹子から赤塚不二夫への電話が「徹子の部屋」出演につながったと巷間よく語られるのですが、戸部田誠氏によれば「徹子の部屋」の前身番組「13時ショー」だろうとのこと。それはともかく。

 前回書いたように6月に上京、8月にはテレビデビュー、さらにあの黒柳徹子が即レスしたというのですから、実に順調な滑り出しだったと言えます。

 そういえば2022年末、「徹子の部屋」に出演したタモリは、翌23年が「新しい戦前」になると発言して、話題を呼びました。

 果たして現在が「新しい戦前」かどうかは意見が分かれましょうが、ひとつだけ明らかなことは、タモリのデビューによって、終戦からちょうど30年経った1975年に「新しい戦後」が始まったということです。

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