著者のコラム一覧
鎮目博道テレビプロデューサー、コラムニスト、顔ハメ旅人

テレビプロデューサー、コラムニスト、顔ハメ旅人。テレビ朝日で社会部記者を経て、報道・情報系を中心に番組ディレクター、プロデューサーを務め、ABEMAの立ち上げに参画。2019年8月に独立。近著に『アクセス、登録が劇的に増える!「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版社)、『腐ったテレビに誰がした? 「中の人」による検証と考察』(光文社)、メディアリテラシーについての絵本『それウソかもよ? うちゅうじんがやってき た!のまき

名古屋主婦殺害事件は発生から26年で犯人逮捕…未解決事件を扱う番組が減ったのはなぜですか?

公開日: 更新日:

 本当に、名古屋主婦殺害事件の容疑者逮捕には驚きました。いやー、まさにご遺族の執念が事件を解決に導きましたよね。未解決事件の関係者のかたはみんな、事件が風化することを非常に恐れていらっしゃると思いますから、ぜひテレビでどんどん未解決事件を放送して、少しでも犯人逮捕のお役に立てばいいのに、と心から思います。これまでいくつも未解決事件が、テレビ放送をきっかけとして解決に向かっているわけですからね。いまどきテレビが社会のお役に立てることなんてかなり減っているわけですし、積極的に未解決事件を放送するべきだと私は思いますよ。

 なぜ未解決事件を扱う番組が減ったのか? ということですが、たぶん「テレビニュースにおける事件報道の割合が相対的に減ったから」というのが大きく影響していると思いますよ。以前はニュース番組やワイドショーは、事件報道さえしていれば視聴率が取れた時代がありましたけど、いまは政治ニュースや国際ニュース、経済ニュースへの関心がどんどん高まってきてますし、大谷翔平などスポーツニュースも注目を集めてますしね。あと異常気象や天災に関するニュースも年々重要性が増してきています。熊出没……なんていうのも大きな関心事になりつつありますもんね。

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