「時代に挑んだ男」加納典明(69)何者かになろうとするなら、自分との喧嘩、時代との喧嘩は必須です
自己錬磨の実践を怠るな
加納「その通りです。時代と戦うことはつまり自分との戦いです。ですから、極論して絞れば、自分とどれだけケンカをしたのか。己、自分、自己、いろんな言い方があるけども、自己錬磨、自己研磨、そういったことをどこまで実践できるかということが大切です。若い人は常にそれを意識してほしい」
増田「典明さんと話していると、自分との喧嘩、時代との喧嘩という言葉がよく出てきます」
加納「俺の場合、若いときその時点その時点で意識していたわけではないけども、のちのち考えてみれば、すべてそれをやってきたと思う。だからその言葉に収斂されると思う。若者が何者かになろうとするならば、やっぱり自分との喧嘩、時代との喧嘩は必須ですね。それが無ければ伸びないよ」
増田「常に自己練磨を怠るなと。それには以前お話された就寝前の禅のような思索も大切ですね」
加納「そう。実践と思索は2つで1つなんだ。どちらかひとつだと完成していかない。だから若者にはとことん考え抜いてほしいし、とことん実践してほしい」


















