矢沢永吉、松田聖子…NHK紅白の視聴率を急回復させた「後出しジャンケン12度」の功罪

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■「歌合戦の趣旨に反する」との批判も

 以前は出場者発表後の追加招集、当日のサプライズなどなかったが、近年は大晦日の本番間近まで新たな歌手と交渉を続けているという。

「それも事実なんでしょうけど、前々から決まっていながら、話題作りのために発表を引き延ばしている歌手もいるはずです。そうでなければ、クリスマスに矢沢永吉、最後に松田聖子などの発表順にはならないでしょう。ある程度、戦略を練っている。これは何も悪いことではない。ネットの普及で、話題の消費スピードが格段に速くなった。11月の発表から大晦日まで何の動きもなければ、忘れ去られてしまう。永ちゃんの当日サプライズを含めた、計12度の後出しジャンケンは、NHKの巧みな戦略だったと言っていい」

 人気の高い番組が往年と違う動きをすると、必ず反発する層が現れる。今回は「特別企画が多すぎる。歌合戦の趣旨に反している」「大トリが松田聖子? 3日前に変えるなんて」などの声もあった。

「『歌合戦』の志向はもう30年以上前から薄れています。昭和のように歌合戦を前面に押し出したら、高齢者は喜ぶかもしれないですが、若者は時代錯誤を感じて紅白離れをするでしょう。全ての出場者を11月に発表したり、『歌合戦』の演出を過剰にしたりすれば、35.2%という世帯視聴率はなかったでしょう」

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