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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

お金をかけずラクしたいTVマンばかり…例外は年末年始圧勝だった「フテほど」スペシャル

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ドラマが現実よりも先を行っていた

 平は2026年、都議から国政に打って出て、10年後の36年に初の女性首相になる。この設定も高市首相誕生とリンクしてなんとタイムリー! と思ったら、画面に「このドラマは25年4月に撮影されました」のテロップが。つまりドラマが現実より先を行っていた!

 総理就任後、このスキャンダルが発覚し、平は窮地に。その状況を変えるべく、市郎はラブホに行き秋津の身代わりになるが、黒スリップの江口が阿部に馬乗りに。情熱的なキスをしたかと思うと今度は耳をベロベロなめる仰天状況。昨今のドラマではめったにお目にかかれない濡れ場をあえてぶち込むところに制作者の覚悟がうかがえる。

「不適切」を排除し、安心安全、老若男女誰もが見られるドラマなんか面白くない。きわどいシーンで身に覚えがある人はむしろ共感できる。

 第一、人間のいいところも悪いところも賢さもアホなところもキレイ汚いも、すべてひっくるめて描いてこそ。みんながお行儀よく、規則を守る人間ばかりでは息が詰まってしまう。

「不適切」は我々が見て見ぬふりをしてきた感情や欲望、失敗や矛盾を笑いながら突きつけてくる。「不適切」上等! そのくらいの覚悟をもって欲しい。

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