久米宏さんが生涯貫いた“アンチ”精神と事なかれ迎合主義への警鐘
■「最後の一人になっても反対します」の覚悟
歯に衣着せぬコメントはその後も磨きがかかり、2017年7月28日付の本紙「注目の人直撃インタビュー」に登場の際は、2度目の東京五輪をテーマに、アンチ五輪主義の持論を展開した。
「何で誰も反対と言わないのか不思議なんですよ。そんなに皆、賛成なのかと。僕は開会式が終わっても反対と言うつもりですから。今からでも遅くないって。最後の1人になっても反対します。でもね、大新聞もオリンピックの味方、大広告代理店もあちら側、僕はいつ粛清されても不思議ではありません」
批判や逆風をも恐れず、長い物には巻かれろという事なかれの迎合主義への警鐘でもあった。久米さんはそんな自らのスタイルを生涯貫き通したのだろう。芸能評論家の中野義則氏はこう言う。
「久米さんで忘れられないのが『Nステ』前まで日本テレビ系でメインパーソナリティーを務めてらっしゃった情報バラエティー『久米宏のTVスクランブル』です。横山やすしさんとの掛け合いなどが人気の生放送で、いつもワクワクしたのを覚えています。今ではほとんど見られなくなった生放送のワクワク、ドキドキ感は久米さんの、何かあったとしても、自分が受けて立つというプロ意識、覚悟があったのだと思います。久米さんは今のテレビをどう見ているのか伺いたかったし、高市政権やトランプ大統領について、何をしゃべるのか聞いてみたかった。あの存在感は今も鮮烈で、かっこいい方だったと思います。心からお悔やみ申し上げます」


















