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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

「行列」「世界一」を見て改めて実感 作り込んだ過去の人気番組はやっぱり面白い

公開日: 更新日:

 今さら35年前の事件という人もいるかもしれないが、こうして番組が伝えないと「芸能史」及び「芸能裏面史」は廃れていくばかり。なぜなら若い世代は自分たちの興味があること以外には目を向けないからだ。

■同じだけの熱量と信頼を勝ち取る新番組が育っていない

 一茂もなかなかいいことを言っていた。ネットの誹謗中傷について悩まされているたくろうに「ネットの批判なんかどうでもいいっていう気持ちをね、持った方が絶対いいよ。それらも含めて芸能界の人たちには肥やしになる。注目されてるって裏返しなの。自分たちの営業を促進してくれる人たちなんだ、って思ったほうがいいから、やり返したらダメ」とアドバイス。

 人気番組を終わらせること自体は悪くない。むしろ編成としては健全ですらある。しかし、問題はその後だ。同じだけの熱量と信頼を視聴者から勝ち取る新番組が育っていない気がする。「世界一」「行列」の後番組もダメダメだ。

 日本テレビは過去3回「クイズタイムリープ」なる番組を放送したが、「マジカル頭脳パワー!!」や「クイズ世界はSHOWbyショーバイ!!」など伝説のクイズ番組の映像にAIを駆使して現代の解答者が入り込み、クイズに挑戦するという斬新な内容だった。これも過去を超える人気番組が作れない、苦肉の策だろう。

 つまり視聴者の記憶と体に染みついたフォーマットは何十年経っても抜けない。新番組が勝てないのも無理はない。果たして今の番組の中に10年後、20年後に「また見たい」と言われる存在がどれだけあるか。

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