南原清隆がお笑いコンプレックスを克服した“古典”の強さ
狂言と出合ったのは「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」(日本テレビ系)の企画だった。最初は「話がわからないかも」「眠くなるかも」と敬遠していたが、実際にその世界に触れてみると「コントと変わらない!」と驚いた(CINRA「CINRA」14年9月19日)。一方で、コントは同じネタをやると「これ前に見たよ」と言われてしまいがちだ。消費されるスピードが速い。だが、狂言は違う。むしろ同じ演目を見続けるほど、面白さがわかってくる。「なぜ、面白いと思って作ったネタにわざわざ変化を加えていかなければならないのか?」(同前)と常々疑問を抱いていた南原は、そんな狂言の世界に興味がわいたのだ。
狂言は制約の多い表現だ。けれど、それが南原は魅力だと言う。ルー大柴やウド鈴木に狂言をしてもらったことがあった。最初は、狂言の制約が足かせになるかと思い不安だったが杞憂だった。自分を「型にはめよう」とすればするほど、逆に個性が際立つのだ(祥伝社・南原清隆著「僕の『日本人の笑い』再発見 狂言でござる」10年1月30日発売)。
「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)も始まってから間もなく15年となる。「MCの南原さんです」と紹介され、客前に立つ時にセンターでつまずくというのをずっと続けていると冒頭の番組で共演者に明かされていた。それで「空気が動く」のだ。まさに“古典”の強さだ。



















