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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

反町隆史「GTO」、阿部サダヲ「ふてほど」…型破りな教師は令和の若者の心にも響くのか

公開日: 更新日:

パワハラやコンプラに向き合った昭和のオヤジ

 そこで、思い出したのは、2024年放送の阿部サダヲ主演「不適切にもほどがある!」(TBS系)だ。阿部演じる昭和のおやじ・小川市郎が令和へタイムスリップし、パワハラやセクハラ、コンプライアンスでがんじがらめの時代と向き合い、自らも変わっていくドラマだった。

ふてほど」が「昭和にも令和にも、それぞれの良さがある」と歩み寄りを描いたのに対し、「GTO」の鬼塚は一向に変わらない。変わるのは周囲であり、生徒たちだ。それもそのはず。脚本は「女王の教室」「家政婦のミタ」などで知られる遊川和彦。常識を打ち破る主人公が周囲を変えていく物語は、まさに遊川作品の真骨頂である。

「ふてほど」は昭和世代だけでなく、若い世代にも支持され、大きな共感を呼んだ。

 一方、「GTO」はどうか。平成を知る視聴者のノスタルジーで終わるのか。それとも、型破りな教師・鬼塚は令和の若者の心にも響くのか。

 学園ドラマは、「こんな教師に出会いたかった」と思わせる理想を映し出すものだ。鬼塚がその理想であり続けられるのか、見届けたい。

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