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碓井広義メディア文化評論家

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授などを経て2020年3月まで上智大学文学部新聞学科教授。専門はメディア文化論。著書に「倉本聰の言葉―ドラマの中の名言」、倉本聰との共著「脚本力」ほか。

「欅坂46」がドラマ初出演 同世代が抱える情念や葛藤をエンタメに仕立てた

公開日: 更新日:

 今からちょうど10年前の2016年9月、深夜に放送されていたのがドラマ「徳山大五郎を誰が殺したか?」(テレビ東京系)だ。出演していたのは「欅坂46」である。

 欅坂46は、総帥・秋元康乃木坂46に続いて手がけた、「坂道シリーズ」第2弾の女性アイドルグループだ。この年の4月、デビューシングル「サイレントマジョリティー」で、いきなりオリコン1位を獲得した。

 思えば、そのアイドル像は既存のイメージとは異なるものだった。特徴はクールでメッセージ性の強い歌詞と、感情を叩きつけるような激しいダンスパフォーマンスだ。

 しかも、彼女たちはあまり笑わない。群れようとしない。さらに大人に媚びることも拒否しているように見えた。“怒れる若者たち”の代弁者という雰囲気だ。グループを牽引したのは抜群の表現力とカリスマ性を持つセンター、当時15歳の平手友梨奈(写真)だった。

 テレビ東京は、それまでにAKB48の「マジすか学園」シリーズ、乃木坂46の「初森ベマーズ」など、積極的に“AKB系ドラマ”を制作してきた。欅坂46による本作は、その最新作だった。

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