村井國夫さん 俳優生活60年「もう欲望はないけど、料理をやってみたい。パスタを作れるように」

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仲間がだんだん減って寂しい

 最近感じるのは仲間が少なくなったこと。寂しいですね。僕は俳優座養成所の15期生。「花の15期生」なんて言われ、ミーハーなのが多かったけど(笑)、みんな活躍した仲間たちです。夏八木勲、地井武男、高橋長英、小野武彦、前田吟、高島彩のお父さんの竜崎勝に浜畑賢吉、津坂匡章(秋野太作)……。彩さんにフジテレビで会った時、こんなに立派になってと思ったら涙が出ました。

 原田芳雄さんは14期だけど、いろいろあって15期に降りてきた。でも養成所では飛び抜けた存在でした。特別な人。お葬式に行ってお顔を見たら痩せててね、本当に悲しかった。

 女性は栗原小巻を筆頭に1期遅れて卒業した太地喜和子もいた。喜和子も優秀だったね。

■俳優座養成所「花の15期生」、もう一度みんなで集まりたい」

 5年以上前かな、最後にみんなで集まろうというので、その時は14期と15期で合同で集まったんです。14期には吉田日出子とか串田和美、佐藤信とかいて。あの時は楽しかったですね。

 今も小野、高橋とはしょっちゅう会います。小野は近所に住んでいるから。あいつは酔っぱらいでね。もう一杯って言ってから6杯か7杯飲む。うちに来たら帰らないんです(笑)。

 そういう時にみんなでもう一回会いたいななんて話になります。もう一回集まりたいですね。

 7月31日と8月1日の2日間「私の下町-母の写真-」という朗読劇をやります。原作は福田善之さんです。養成所を卒業して「上海バンスキング」を書いた斎藤憐という劇作家がいますが、斎藤さんはその弟子。斎藤さんには僕もかわいがってもらった。何か因縁を感じます。福田さんが昭和をたくましく生きた母親の思い出をお書きになっていて、それを日本橋の方々が応援してくれて下町情緒が残る場所、舞台でやる。そこでやるからこそ意味がある朗読劇だと思います。

(聞き手=峯田淳)

▽朗読劇「私の下町-母の写真-」(原作・福田善之、演出・大西一郎、出演・春風ひとみ、村井國夫ほか、日本橋社会教育会館8階ホール)

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