相次ぐ神社仏閣の火災…実は年平均60件と横ばいでも見過ごせない「2つのリスク」
今年に入り、歴史ある寺社やその周辺で大規模な火災が相次いでいる。2月には山口県下関市の正琳寺が全焼し、焼け跡から5人の遺体が見つかった。5月には「消えずの火」で知られる広島・宮島の弥山霊火堂が全焼。6月には、出雲大社近くの島根県出雲市のアーケード商店街「サンロードなかまち」で15~20棟、約3400平方メートルが焼けた。8月末には伊勢神宮外宮から約500メートルにある三重県伊勢市の明倫商店街でも大規模火災が発生した。
こうした報道が続いたからか、SNSでは《今年に入り神社仏閣の火災がより増加してる気がしている》《この頃…日本の神社仏閣の火災と近隣施設の火災が多くないですか?怖》などと不安の声が上がっている。
中には“陰謀論”を疑う声もあるが、実際には神社仏閣の火災は増えていないようだ。消防庁の統計では「神社・寺院等」の火災は2019~24年に年間58~68件で推移。年平均60件前後、単純計算で約6日に1件のペースで発生している。
では、神社仏閣には一般の建物と異なる火災リスクがあるのだろうか。元東京消防庁目黒消防署副署長で「防災まちづくり研究会」会長の阿部慶一氏が、長年の火災原因調査の経験から分析する。

















