SMAPでは“仲本工事”的だった草彅剛が演技派俳優へ

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 でも、主人公“ゆーじ”のキャラが見事にハマり、ドラマの賞で主演男優賞を受賞。つよぽんはSMAPの中でも“演技派”という立ち位置を手に入れ、活躍の場を広げていく。実際に彼を天才という大物監督・脚本家も少なくない。地味だなんて言ってごめんなさい。「『ぷっ』すま」も「チョナン・カン」も、カンテレの“僕”シリーズや“戦争”シリーズも面白かったです。

 ただ、連ドラ初主演だった当時は、事務所とフジテレビが全力でサポートしていたように見えたのも確か。初回には中居正広(当時24)が友情出演したり、同じクールのフジ水曜劇場、木村拓哉(当時24)主演の「ギフト」とコラボがあったり。月曜の「スマスマ」ではパロディーコントもあって、大量の牛乳を飲まされたときは笑いながらも同情したっけ。

 そうそう、ドラマそのものが《草彅剛=いいひと》イメージを打ち出すための装置にすら映ってしまったのも、当時の正直な僕の感想だ。

 原作だった同名漫画の世界観を変えてしまったことで起きたトラブルも耳に入ってきた。しかもこのドラマが原因で原作の漫画が終了してしまったことも。SMAPという国民的存在と、フジテレビという当時の強大な力が、視聴者という“大義”のために原作者や原作のファンの思いを“多少の犠牲”としていたのかもしれない。ネットが発展途上だったあの頃は、それが当たり前だったのかもしれない。

 いや、つよぽんは何も悪くないし、その後の活躍は間違いなく本人の実力と努力によるものなんだけど。

(テレビコラムニスト・亀井徳明)

【連載】あの頃、テレビドラマは熱かった

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