「エロ漫画の巨匠」ダーティ・松本さん 写真が“自画像”の理由

公開日: 更新日:

「肉の奴隷人形」「闇の淫虐師」「女教師美蝶」「美少女たちの宴」など昭和の時代、70年代半ばから80年代にかけ、SM風の過激エロ漫画を描き、男どもの股間を限りなく熱くさせた漫画家がいた。ダーティ・松本さん(65)だ。若き美貌のバレリーナが拘束され、あえぐ姿は実に生々しかった。松本さん、今どうしているのか。

「基本的に取材は“顔写真ナシ”でお願いしてるんだよ。っていうのも、漫画じゃヌケたのに、ボクの顔を見たらヌケなくなった、って弊害がけっこう生じてね。顔がさらされると、エロ漫画の実用性が失せかねない危険があるんだ、ハハハ」

 JR巣鴨駅に近いファミレスで会った松本さん、こういって笑った。作品から連想して、勝手にハードなSM系の風貌を思い描いていたが、あにはからんや、“おとなしいオジさん”といった印象だ。

「昔はエロ漫画誌がたくさんあって注文をこなすのに大変だったけど、今は描き下ろし中心、のんびりマイペースでやってるよ。漫画の仕事以外にも『猫の絵本』を描いてアマゾンで電子書籍として売ったり、往年の作品を復刻してネット通販に卸してる。国民年金と郵便局の年金保険をもらい、足りない分は描いて稼ぐって感じかな」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁