松田聖子に憧れていた少女時代 芸能界は夢のまた夢だった

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大西結花編<1>

「脚が太くなるよ」と母に言われたのを覚えている。中学生になり、バレー部かテニス部かで迷っていたときだ。バレー部は「アタック№1」、テニスは「エースをねらえ!」からの憧れ。私は膝小僧がいつも擦りむけているようなおてんばで、しょっちゅう「女の子なんだからね」とたしなめられていた。

 1981年は子どもがたくさんいて、バレー部を見に行ったら、入部希望者がコートの周りを何重も列をつくっている。テニス部は壁打ちするのも順番待ちだった。それで、バスケ部に入った。姉がやっていたということもあるけど、近所に住むお姉さんに遊びにおいでと言われて見に行ったその時、3年生の女の先輩が体育館を走り回る姿に胸が熱くなった。先輩の周りにバラの花が舞っているように見え、一目惚れしたのだ。入学式で見たブラバンでトランペットをやるのもいいなと思っていたのが、吹き飛んでしまった。

 同級生の男の子にも恋をした。校庭で白球を追いかける彼の周りだけスポットライトが当たったように浮き立ち、そのしぐさの一つ一つがスローモーションだった。

 小学生の頃はピンク・レディーが好きで「サウスポー」の衣装のレプリカを買ってもらい、振り付けつきで歌った。中学では、聖子さん。童話のお姫さまが飛び出してきたようだった。「チェリーブラッサム」に「夏の扉」「風立ちぬ」と、ラジカセで何度も何度も聴いた。聖子さんがトシちゃん(田原俊彦)と出ていたアーモンドチョコレートのCMをクラスメートで話題にして、胸がときめいた。トシちゃんの「悲しみ2(TOO)ヤング」も好きだった。好きなアイドルの写真を週刊明星や平凡から切り抜いて、透明なクリアファイルの下敷きに入れるのがはやっていて、私はヤックン。シブがき隊の「NAI・NAI16」をクラスの女の子とコピーするとき、「ゆっちはヤックン」と言われ、いつのまにかファンになってしまったのだ。

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