著者のコラム一覧
荒木経惟写真家

1940年、東京生まれ。千葉大工学部卒。電通を経て、72年にフリーの写真家となる。国内外で多数の個展を開催。2008年、オーストリア政府から最高位の「科学・芸術勲章」を叙勲。写真集・著作は550冊以上。近著に傘寿記念の書籍「荒木経惟、写真に生きる。荒木経惟、写真に生きる。 (撮影・野村佐紀子)

<17>平沢勝栄さんとの縁…検挙されたが選挙ポスターを撮影

公開日: 更新日:

元警視庁防犯部長の平沢勝栄さんが「今回、私が頭を下げる番だ」と

 末井は何度も桜田門(警視庁)に行ってるんだよね。「警察には、荒木さんに指一本触れさせない」って言ってね。偉いんだよ。でもね、末井は楽しみにしてたもん。警察に呼ばれるの、ワハハハ(笑)。そのことを書いたり、喋ったりしてるんだから、取材に行ってるようなもんだよね。(末井は『写真時代』で警視庁の保安課に47回呼び出され、編集者時代に100回以上警察に呼ばれたと語っている)

 雑誌が廃刊になっちゃってさ。行く担当者がいなくなったら、今度はオレが呼ばれるようになってさ。「いや? これは影です」とか言ったりね。まだ陰毛だしちゃいけない時代だもん。これは影だ、影だって、そういうやりとりやってね(笑)。その頃かな、政治家の平沢勝栄さんが警察の大将やっててね。勝栄さんもインタビューとかで話してるらしいけどね、警視庁の大将(防犯部長)のときにアラーキーも検挙したことがあるって。でもその後、勝栄さんが選挙に出ることになって、オレがポスターを撮ったんだよね。河野洋平さんのお父さん(河野一郎)とか政治家のポスターを撮ったことがあるんだけど、それを見て頼みにきたの。そうしたらさ、「今回、私が頭を下げる番だ」って言ってくれてね(笑)。しばらく前に、偶然に会っちゃってさ。思わず握手しちゃったね。「あの頃は」なんて、お互い言ってね(笑)。

(構成=内田真由美)

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