著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<14>2人目の妻の「ベンツと共に去りぬ」事件…納車当日にそのまま走り去る

公開日: 更新日:

「Cさんは女優の中谷美紀に似た美人で、酒類販売も手伝っていた才媛でした。たしか東京西部の国立市か立川市の出身ですが、母子家庭で貧しく、そこから抜け出すためにドン・ファンのプロポーズを受けたんです。デパートで商品券を購入しては換金し、蓄財もしていました」

■復縁の申し込みも無視

紀州のドン・ファン」の第3弾「『真犯人』の正体」でも明らかにしているが、Cさんはドン・ファンに上級クラスのベンツをおねだりしていた。それが納車された日、自宅前で運転席に乗り込んだCさんはドン・ファンに手を振りながら走り去り、二度と戻ってこなかった。「風と共に去りぬ」をもじって「ベンツと共に去りぬ」事件として伝説にもなっているが、主立った家財道具や衣類はすでに運び出していて、身ひとつで出ていった。

 現在Cさんは京都で一軒家住まい。ドン・ファンは何度か復縁を申し込んでいたが、一切無視されて悲しそうな表情を浮かべていたのを覚えている。

 彼が亡くなった後の2018年8月になって、Cさんが自宅に焼香に訪れた。それを出迎えたのが須藤早貴被告だ。きっとCさんは彼女を見たかったのだと思う。わずか3カ月で莫大な遺産を手に入れる相手に良い感情を持っていないことは容易に想像できるが、名目は自宅に残しておいた食器を取りに来たことになっていた――。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 2

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    参政党は言行一致の政党だった!「多夫多妻」の提唱通り、党内は不倫やら略奪婚が花盛り

  5. 5

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー

  1. 6

    伊東市長「続投表明」で大炎上!そして学歴詐称疑惑は「カイロ大卒」の小池都知事にも“飛び火”

  2. 7

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  3. 8

    早場米シーズン到来、例年にない高値…では今年のコメ相場はどうなる?

  4. 9

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  5. 10

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪