著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

差額室料だけで約33億円 聖路加国際病院“驚異の収益力”

公開日: 更新日:

 聖路加国際病院は築地本願寺から徒歩数分に位置する、520床の総合病院です。学校法人聖路加国際大学(看護学部のみの単科大学)の付属施設という位置づけになっています。2013年までは財団法人のかたちを取っており、大学の方が病院付属でしたが、14年度からいまのかたちに改組しました。

 学校法人の決算書が公開されているので、そのなかから医療収入に関する項目を抜き出して〈表〉にしました。

 医療収入は総額343億円となっています。都立大塚病院(500床)の医療収入が129億円ですから、聖路加の稼ぎっぷりは半端ではありません。慶応病院よりも効率よく稼いでいる計算になります。

 入院収益は197億円、外来収益は103億円あまり。入院患者の延べ数が公表されていないため、患者単価は分かりません。しかし外来患者数は、ホームページによれば、2700人/日となっています。たいへんな繁盛ぶりです。診療日数を年間270日として計算すると、患者単価は1万4000円ほどになります。

■人間ドックの収益にも要注目

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか