昭和のアーケード街、1000円札1枚で笑顔になる

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「お兄さん、たばこ吸う?」

 大将の問いかけに首を振ると、真ん前に湯気の立ち上る銀の大鍋前というカウンターの特等席に案内された。関西風のきれいなだしの中に、色とりどりのおでんが漬かっている。うまそうな匂いが鼻腔(びこう)をくすぐる。40種もあるとあって迷っていると、おでんセットを薦められた。おでん4~5種類に酒が付いて、700円なり。酒は缶ビールや缶酎ハイなどもあるが、東京23区内唯一の酒蔵、赤羽にある小山酒造の丸眞正宗のワンカップ、通称「マルカップ」300円で決まりだ。

 大根120円~と卵90円、ちくわぶ80円、昆布60円、そして五色揚げ130円と呼ばれる野菜天が皿に盛られてきた。燗(かん)をつけてもらった酒もきた。きゅーっと飲んだら、じんわりと温かい酔いが五臓六腑(ろっぷ)に染み渡る。ちくわぶを口に入れる。思わず笑ってしまう。

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