京大もギリギリ「iPS細胞」研究の足を引っ張る“予算条件”

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 世界のヤマナカ――6年前のノーベル医学生理学賞受賞で、世界にその名をとどろかせたのが、京大の山中伸弥教授だ。研究によって生まれたiPS細胞は、再生医療の根幹をなす重要な細胞で、理論上はあらゆる臓器や器官が再生できるように。あたかも「iPS細胞があれば、病気とオサラバできるのではないか」ともてはやされた。その後、iPS治療はどこまで進んだのか――。

■臨床研究は難病ばかり

 世界をリードする京大iPS細胞研究所(CiRA)の臨床応用研究部門・江藤浩之教授は、iPS細胞による再生不良性貧血の臨床研究を厚労省に申請。横浜市立大の谷口英樹教授らのグループは、人のiPS細胞から直径約0.1ミリほどのミニ肝臓の作製に成功し、来年にも臨床研究に進むとみられている。

 実用化はすぐそこで、“夢”が現実のものになりそうだが、再生不良性貧血は100万人に5人程度という難病で、iPSによるミニ肝臓を応用した移植の対象になる病気も、肝臓の酸素欠損症という希少疾患だ。実用化といっても、そのチャンスに恵まれる人は、ジャンボ宝くじの1等を手にするくらいの確率というのが現状だ。

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