日本の有力画廊が扱う若手は有望株 作品の購入も“面白い”
アート作品の価値は欧米の批評家が決めている。将来欧米で評価され、価値が上がる若手作家の作品を購入することが最も効率的な投資だ。若手作家の作品なら十数万円で手に入る。では、どうすれば将来有望な若手が見つかるのだろう。
「まずは画廊に出向いたり、本を読んだりして美術の勉強をしなければなりません」とコレクターD氏。株式投資だって勉強は必要なのだから、これは当然だろう。キュレーターF氏は、こんなアドバイスをする。
「多少ギャンブル性はあるが、有力ギャラリーで個展を行う新人の作品を買ってみるのも面白い」
有力ギャラリーとは、「例えば今の日本では、オノ・ヨーコが所属する『小山登美夫ギャラリー』、荒木経惟が所属する『タカ・イシイギャラリー』、ストリートアートに強い『NANZUKA』、名和晃平が所属する『SCAI THE BATHHOUSE』、村上隆が運営する『カイカイキキギャラリー』など」(アートディーラーA氏)だ。
これらのギャラリーは目利きであり、若手発掘に長けているはずだから、そこで扱われる新人は有望株である可能性が高い、というわけだ。