ノハナ大森和悦社長 沢木耕太郎「深夜特急」に憧れ放浪も
ノハナは、フォトブックアプリの運営をメインとする会社。社長の大森和悦さん(39)は出版社勤務を経てイー・マーキュリー(現ミクシィ)に入社。今年3月、社内起業のノハナの全株を取得して独立した。学生時代にはバックパッカーも経験。やはり愛読書には、あの人の本が……。
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■「深夜特急」を読んで放浪の旅へ
夏休みの親子連れで賑わう「ららぽーと立川立飛店」。ここで、おしゃまなポーズを取る女の子をお父さんがカメラで撮影している。10月14日までノハナが運営しているフォトブース「OYACO nohana」だ。
「6人きょうだいの長男で、子供の頃の原体験として家族写真を写真館で撮った記憶が鮮明に残っています。ですから、お子さまたちに笑顔になってもらおうと、ららぽーとに出店してみました。家族で写真を撮るという行為はハレの日というか、何か特別なものがあります。最近はデジタルで写真を残すのが一般的ですが、紙焼きプリントのニーズはきっとある。そんな思いから写真の会社を始めました」