田丸昇
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田丸昇

1950年5月5日、長野県東御市生まれ。元日本将棋連盟理事。中学生で奨励会入りし、佐瀬勇次名誉九段の門下生となる。長髪から「ライオン丸」というニックネームで知られた。16年10月に現役引退。近著に「名棋士の対局に学ぶ 詰め&必死」(創元社)がある。

将棋好きだった安部譲二さん 大山15世名人に勝ち嬉し泣き

公開日: 更新日:

 写真(撮影・田丸)は、作家の安部譲二さん。9月2日に急性肺炎によって82歳で死去した。

 安部さんは、少年時代から文学を志向していた。名門の麻布中学2年の頃には、ある雑誌に投稿した小説が入選した。その一方で、暴力団の安藤組に出入りし、16歳で極道の世界に入った。以後は、プロボクサー、競馬解説者、作家・三島由紀夫の用心棒、青山でジャズクラブ経営など、多彩な職歴を経てきた。

 20代から前科を重ねてきた安部さんは38歳のとき、銃刀法違反などで有罪判決を受け、東京・府中刑務所で4年の刑期を過ごした。出所後は、作家・山本夏彦に文才を認められて弟子入り。そして49歳のとき、服役体験を基にした小説「塀の中の懲りない面々」がベストセラーとなり、人気作家の地位を築いた。

 その安部さんは、将棋が大好きだった。30代前半の頃には、新宿の将棋クラブに通い詰め、師範の棋士に指導対局をよく受けた。ある日、将棋クラブに泥棒が入ったと聞いて子分と駆けつけると、ヤクザであることがばれてしまったという。

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