感染対策でブームの予感 最強の発酵食品「ごど」って何?
新型コロナウイルスの感染は拡大するばかり。「人混みを避けろ」と言われても現実的には難しい。できる対策は、マスクと入念な手洗い。そして感染しても症状を軽症で抑えるために、免疫力を高めること。そこでおすすめなのが、最強の発酵食品「ごど」である。
発酵食品は腸内環境を整え、免疫力を高める。ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌など発酵食品は多々あるが、いずれも1度発酵させているのみ。
「『ごど』は、納豆に麹を加えて乳酸発酵させて作る、青森県の郷土料理です。納豆を作る過程で1度目の発酵、麹菌によって2度目の発酵。2度も発酵させているものは聞いたことがない。そういうことから、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんからは『最強』と言われました」(十和田発酵食文化協会会長の矢部聖子さん)
納豆菌は麹菌を殺すといわれ、発酵業界ではタブーとされる。それをやすやすとやってしまっている点も、小倉さんは評価していたという。
実は「ごど」、十和田地方の一部の地域で食べられていたもので、ほとんどの青森県人が知らない。十和田地方でも“街中”の人は知らない。その「ごど」に目をつけた小倉さんからラブコールを受け、昨年、矢部さんが東京で「ごど」を作るワークショップの講師を務めたところ、多数の発酵食品ファンが詰めかけた。