高市早苗氏まさかの自民新総裁“爆誕”も タカ派人気とアベ・ファーストで現実味

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 突然の菅首相の不出馬により、候補者乱立の様相を呈する自民党総裁選。大混戦が予想される中、エラソーにキングメーカーを気取る安倍前首相が、子飼いの高市早苗前総務相のバックアップに動いた。初の女性宰相“爆誕”の可能性が高まっているが、高市氏といえば危ういタカ派思想の持ち主。このままだと、トンデモないことになりかねない。

 ◇  ◇  ◇

 安倍前首相の支援を得た高市氏は5日、推薦人20人の確保にメドが立ったとして出馬の意向を固めた。既に岸田文雄前政調会長が出馬を表明したほか、世論調査で人気が高い河野太郎大臣が意欲を示し、石破茂元幹事長も出馬を模索。高市氏に勝機ナシかと思いきや、そうでもないのが、今の自民党の恐ろしさだ。

高鳥修一衆院議員が代表世話人を務める『保守団結の会』や、青山繁晴参院議員が代表の『日本の尊厳と国益を護る会』など、保守系グループがサポートし、既に50人前後の議員からの支持を期待できる状況だ。決して“泡沫”ではない」(自民党関係者)

 自民支持のタカ派から根強い人気のある安倍前首相が後ろ盾になったことも党員票獲得にプラスだ。「次の自民党総裁としてふさわしい人」を聞いた日経新聞の世論調査(8月27~29日)でも自民支持層に限れば、「安倍氏」と答えた人は今なお10%。高市氏の4%と合算すると、石破氏の12%を抜き、岸田氏の14%に並ぶ。「高市さんは予想される顔ぶれの中で唯一、『嫌中』を強く打ち出している。右寄りの党員の支持が集まる可能性が高い」(同)という。

候補者乱立で票分散だと…

 現在、野田聖子幹事長代行、下村博文政調会長も出馬を検討。竹下派からは、会長代行の茂木敏充外相の待望論も持ち上がっている。候補者乱立で票が分散すれば、高市氏の当選確率はさらに上昇する。

「議員票、党員票計766票のうち誰も過半数を得なければ、上位2人による決選投票が実施される。仮に7人も立てば票が割れ、決選投票にもつれ込むのは必至。党員票の比重が軽くなる決選投票は、議員票を取れる候補が有利だ。麻生財務相からの支持も得るとみられる高市氏が決選投票に残れば、当選する可能性もゼロではない」(官邸事情通)

■過去は「飲みィのやりィのやりまくり」

 しかし、タカ派思想の高市氏が一国のトップとしてふさわしいのか。早速、BSフジの番組で防衛費増額や敵基地先制攻撃能力の必要性に言及。2014年にはネオナチ団体代表とツーショット写真を撮っていたことが発覚した。16年の総務相時代には、政治的公平性を欠く放送をテレビ局が繰り返したと判断した場合、放送法違反を理由に「電波停止」を命じる可能性にも触れた。政治評論家の本澤二郎氏はこう言う。

「高市氏はもともとウルトラ右翼的な思想の持ち主ですが、それ以上に『アベ・ファースト』です。安倍前首相にすり寄ることで、のし上がってきた人物と言えます。早速、経済政策として『ニュー・アベノミクス』を掲げ、安倍路線の継承をアピールしている。彼女が総理になれば、8年以上にわたり失策を連発してきたアベスガ政治が続いてしまう。極めて危険だと思います」

 高市氏といえば、1992年の参院選に初出馬する1カ月前に刊行したエッセーで、過去の男性遍歴を赤裸々に告白していた。「お酒の思い出」として〈(知人男性と)飲みィのやりィのやりまくりだった〉などと回想。個人的な“思い出”はともかく、アベスガ政治の「やりまくり」がまだ続くなんて悪夢そのものだ。

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