コロナ収束で客数が戻ったラブホテル「20分お待ちください」に我慢できない客

公開日: 更新日:

ラブホ清掃編(2)

 シティーホテルだと勘違いして求人サイトで応募したら、数軒から「面接にどうぞ」との連絡を受けた。いずれも都内のラブホテルである。

 2023年6月某日、スーツ&ネクタイ姿でその一軒を訪ねた。「面接に伺いました」とフロントに声をかけると、美人の受付嬢が「裏の事務所にどうぞ」と案内してくれた。面接場所は物置のような狭い事務所。面接担当は30代の江藤氏(仮名)。先日訪ねた別のラブホと同じく、「この仕事は体力勝負。体力に自信はありますか?」と質問された。

「大丈夫です」

「そうですか。でもけっこう動きますよ」

「そんなに忙しいんですか」

「コロナが収束し、お客さんが戻ってきましたからね。毎日4、5人態勢でやっても追いつかないことがあるんです」

「追いつかないとは?」

「お客さんが次々と来店するのに、客室の清掃が終わっていない。やむなく『あと20分お待ちください』とお願いするのですが、大抵の方が『だったら他のホテルに行くよ』と出て行ってしまいます」

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差