著者のコラム一覧
多賀一晃生活家電.com主宰

大手メーカーで商品開発、企画を担当後に独立。「生活家電.com」主宰。

(45)誤解を恐れず言えばLOVOTは「使えないロボット」…でも実は「使える」のです

公開日: 更新日:

 らぼっとは、手塚治虫の漫画記号論に沿う感じでデザインされています。丸い顔、丸い目、丸っこい体は子どもの記号化。動きも、後追いはもちろん、見つかることを期待して隠れているような動きには、幸せがダダ漏れで、人を和ませます。「無用の用」とも言うべきロボットなのです。

 アイボやロボホンとの大きな違いは作り込みです。特に「目」です。ベースだけで25タイプ。それに表情を付けると10億パターンになるそうです。表情や可愛い動作は見ていて飽きません。

 最大の弱点は約50万円という本体価格と月のサポート料金。そこで今は、個人だけではなく「和み」がビジネスになる先がユーザー候補です。テストの反応は上々で、医療では老人ホームで高齢者の脳機能の低下抑制に期待できるという実証実験報告もあります。またさまざまな展示会で賞も獲得しています。着せ替え服が多いのも特徴です。らぼっとは手が服の外に出ず、服に隠れて動きます。このため布地はストレッチ系。きちんと裁断して立体的に縫い合わせるのは一般ユーザーには難しく、Leeなどのメーカーとコラボし隠れたヒット商品になっています。以前、ロボホンの記念集会に参加したことがあります。自分のロボホンと一緒に50人が参加。みなさん、服やアクセサリーを自作するなど、着替えのニーズは高いのです。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも